ガールズ&パンツァー シネマティックコンサート(大宮)

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シネマティックコンサート(大宮ソニック大ホール)を聞きに行った。結論から言えば大成功といえる…と、同時に本当に疲れた…。そして「いろんなことを誰かに語りたい病」が久々に発症(苦笑)。
7月に横浜でお聞きになる皆さんは、ぜひ映像ではなく指揮者と楽団員の動きを最後まで見てほしい。

  • コンサートの時間

都合ぴたり三時間(17:30開演で、途中20分の休憩をはさみ、すべてのアンコールが終わった時点で20:30)。パシフィコ横浜に行く方の帰宅時間の参考にしていただければ。

  • 東京フィルの実力

映像だけに集中するとBGMが生演奏であることに気が付かないレベル。本日の聴衆の大半は劇場版を複数回見ている人が大半なので、意識するしないにかかわらず、音楽の入り・終わり・テンポが映像と少しでもズレれば違和感となる。しかしそれはほぼゼロに近かった(あえて言えば、唯一録音だったボコの歌で少しずれたくらいか)ので、お見事というほかない。
ただストレスもすごかったはず。「映像に合わせる」と一言で言っても、その中身は「入りのタイミング、終わりのタイミング」だけでなく「演奏中も本編に合致したシンクロ」を求められる。指揮者はイヤホンで店舗確認をしていたようだけど、初音ミクバンドのように自分で演奏するのではなく、さらに団員に指示しないといけない。しかも音量も声優の声とSEを打ち消さないように適度に抑制した音を求められる。いわば、指揮者にも演者にも自由度がほとんどない演奏なので、まったく気が抜けない。BGMが連続して流れるシーンは次から次へと演奏しなくてはいけない。指揮者は演奏前に必ず「一小節分の空振り(テンポを演者に指定する)」をするけど、その時映像は流れる曲とは関係のないものになっているので、かなりの勇気が必要になる。つまり、何から何まで雁字搦めの演奏状態だ。これでストレスがたまらない方がおかしい。
だからこそ、なのだろうか。映像シンクロの必要がない演奏では、それはもう伸びやかに演奏していたことが強く印象に残っている。趣味でたまに生オケを聞くけど、「そうそう、本来のオケはこういう音よ」と心から思ったもの。

  • カンテレ

「あ、カンテレ奏者もいる!でも奏者が極めて少ないのにどこから呼んだのだろう」と舞台を見てたけど、まさかの「あらひろこさんご本人」だったとは(笑)。ちゃんとミカさんの「ぽろろ~ん」もやっていただいて楽しかった。とはいえ、やはりBT42無双シーンのアレは傍目で見ていてもとても演奏しにくいものであることが推測できた。

  • 音響

座席が悪かったので音響自体の良しあしは判断しにくい。ただオーケストラメインということで、セリフやSEはかなり抑え気味(特に低音域のSEは極めて弱い)。極上極爆の感覚で行くとかなり拍子抜け。まあそういう演奏ではないのだけども。
演奏後に舞台左右にラインアレイの縦並びが鎮座していたことに気が付いたけど、もしかして今回「も」生音じゃなくてスピーカーを使ったのかな。昨年のコンサートでも、クラシックなのにスピーカーを利用していて興ざめしたところがあったんだけど、そこは改善できなかったのかな。せっかくの生音がもったいなさすぎる。

  • 佐咲さん

ChouChoさんのピンチヒッターで急遽の代役。指揮者とのテンポ合わせのやり取りを見て「あまり練習できなかったんだなあ」と思ってたけど、内実は想像を超えていたようで。「昨日まで自分のツアーだった」「本当は客席側にいる予定だった」「ずっと口ずさんでいた好きな曲だったからこそ代役ができた」「でも足はガクガク」なんて言葉を聞いて、本当によく引き受けていただいた、と思うばかり。
同時に、以前のガルパンコンサートでChouChoさんが「オケをバックに歌いたかった。実現して嬉しい」と言っていた件の集大成がこれなんだなとも思う。だからこそ、ChouChoさんは残念というよりも悔しくて仕方ないのではと感じている。

  • その他

物販は売り切れ続出でパンフくらいしか買えなかった。まあ会場直前に現地入りしたし仕方ないね。
ONKYOハイレゾスマホは「全部うちで設計した」というだけあってかなり良い音。SIMフリースマホとして売るらしく、ちょうど機種変時期の私にとって選択肢に入れたい…と思ったけどauは対象外とのこと…。通信方式違うから、まあこういうのは仕方ないけどさ…残念。二代目として格安SIMゲットしてウォークマン代わりにするという手もあるけど、さすがに「追加で10万円」はおいそれと出せる金額ではないわ…無念なり。