表現規制反対と都議選

明日は都議選投票日。
東京の議会選挙が「表現規制反対」にも大きな影響がある理由は以下にある。

  • 出版社の多くが東京に存在するため、国が規制しなくても東京が規制すれば「水道の元栓を絞められた状態」になって、事実上全国規制になる。
  • 都議選の結果は、国会運営にも影響がある
  • 表現規制反対」を標榜する議員が多く当選すれば、今後政治家も「票になるネタ」として関心を持ってくれる。

では表現規制反対の観点で投票行動する場合のポイントとは。

  1. 表現規制反対を標榜している「個人」に対して投票する。残念ながら、表現規制反対という運動は「この党に投票すればOK」という最適解は存在しない。あえて言えば唯一共産党が一貫して規制反対を訴えていただいている、、、が100%ではない。
  2. 個人が複数いる場合は、規制反対以外の主張を見て自分に合った人を選ぶ。幸か不幸か、表現規制反対は右派にも左派にもそれなりにいるので、ある意味選択肢は広い。
  3. 悩むなら「とりあえず共産党」という選択肢は都議選でも有効。前述のとおり、党の単位で言えば、規制反対確率はずば抜けて高い(ついでに、絶対に主流派にならないので、変な心配も不要)
  4. それでも決まらない場合は「古い政治家の影響が少ない若い人」「党議拘束が緩い政党」がよい。世襲議員や重鎮の薫陶をうけた議員は若くても考え方が古い。党議拘束は「個人の意思なんてどうでもいいから、党の方針(=党の上層部)に従え」というもの。保守系(特に自民党系)は苛烈・強烈な傾向が強い。

ということで、「選挙公報」や街頭演説と合わせて、以下の二つのネット情報なんかも併せて確認するとよい。
1)
togetter.com
ここは、かつての都条例で仲間から批判を受けながらも表現規制に反対していただいた若手や女性議員の情報がある。「反対派のメインどころ」なので、ここに掲載されている候補者が選挙区にいれば、ノータイムで決定してよいレベル。
特に、松下玲子(武蔵野市民進党)、西沢けい太(中野区、民進党)、あさの克彦(練馬区民進党)の三人には足を向けて寝ることができないレベル。このお三方が文字通り血みどろになって反対してくれなければ、今の同人やコミケ界隈だけでなく、商業漫画小説もはるかにひどい状態になっていた。くりした善行(大田区都民ファースト)も、当時からネットで反対の立場で色々情報やアドバイスをしていた記憶あり。
おときた駿(北区、都民ファースト)は色々言われているけど、保守で表現規制側だった小池都知事にいち早く協力し、その代わりに「規制反対」を強く進言した方。規制反対派にとっては、小池都知事に対するストッパー的な存在。
2)
hyogen.jp
こちらはあの山田太郎氏が中心になって動いている「表現の自由を守る会」や山田太郎氏のサロンが中心となり、都議選候補に表現規制に対するアンケートを送付し、その結果を公表している。いわば、現在の生の情報。
返事を送付いただいた個人・政党に注視しながら確認するとよい。