大洗おもてなし会議 四十七位の港町にて

大洗海楽フェスタにて、江口又新堂店頭で行われたサイン会で残念な思いをしたけど、そこでお二人目としてサイン会をしていた作家の作品がこれ。聞かない作家さんだけど、とある層にはファンがいるらしい・・・。江口又新堂では売り切れてサインも終わっていたので、そのお付の方(たぶん担当編集)に売っている場所を聞いたら、水戸駅の本屋で売っているとの事。ちょうどいったん改札から出るつもりだったので、そちらに寄って購入。帰りの電車で読む。
話としてはまあ嫌いではない。けど、正直なところ「大洗という土地に関心がある日と向けのファン小説」の域は脱していなかった。ノリで書いたけどこれどうしよう、そうだ大洗ファンに売ってしまおう・・・などと軽いノリで決まったわけではないのだろうけども、大洗に関心がない層には正直刺さらないだろうなあ、これ。過疎や村おこしに悩む人々に向けてもう少し一般化、あるいは社会派の方向性で書けばもう少し幅も広がったかもしれないけど。一応「厳しい旅館業の側面」はそれなりに調べて書いてあるからそっちの人にとっては「あるある」があるともいえるけど、タイトルからはそこまで連想するのは難しいよなあ。
ただ、大洗ファンやガルパンファンは読めば楽しいと思う。それそのものをずばり、という単語こそ出ていないものの、あちこちに「分かる人にはわかるにやりとできるシーン」があるので、ファンブック的なのりで読む分には楽しめると思う。