ローリング☆ガールズ

ロリガ・ロック・ベスト!~Songs of the mob,by the mob,for the mob~/The Rolling Girls
過去作視聴(2015)。なんだ、気持ちのいい良作じゃねえか。
The BlueHeartsの曲に乗せて各地で事件(?)を解決(?)していく青春ロードムービー。最初の数話こそ舞台装置に疑問を持っていたけどそれは単なる仕込みとわかったとたんに一気に気持ちの良い作品になった。主人公たちはまさに「モブ」であり特殊な能力は持たない少女たち。それがバイクに乗って全国に助っ人(?)に行く。ここでよいのは、あくまで「助っ人」であって、それを解決するのは現地の人たちだということだ。しかも彼女らは残念なくらいに力そのものは持っていない。だから彼女らでできる全力で各地の「猛者」やその仲間たちを助けていく。その過程が良い。最後も仲間との別れだというのにしんみりしないのがまたいい。すっきり爽やかな別れのシーンを描けるのは昨今珍しいといえるんじゃないだろうか(4年前の作品だけどさ)。
個人的にはBDは特には欲しくないけど、劇中歌はとてもほしくなった。オリジナルでもカバーでも何でもいい。どの歌も「傷だらけ、泥だらけになっても、笑って真っすぐ走ろうぜ」という人間賛歌なロックばかりだ。こんなに気持ちのいいアルバムはそうはないだろう。
4年前、当時の評価はどうだったのかな。サイケな色調で彩られた作品に序盤ドロップした視聴者も多そうだったけど、最後まで完走した人の満足度は高かったんじゃないのかな、と思う。