宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

今期終了分。なんか普通のアニメになってしまったな。
旧作は未視聴。前作は随所に制作陣の「こだわり(旧作へのこだわり、ミリタリー作品としてのこだわり、キャラ設定や外観変更へのこだわり)」が詰まっていて見ていて楽しかったんだが、今作は「とりあえず続き作りました」くらいで、演出もセリフも「べつにヤマトじゃなくてもええやん」と思ってしまうところが随所に。前作が終わった後に、ファンからぜひ続きを作ってほしいという声が多く上がったことは知っている。けど、これはそのようなファンが待っていた作品だったのかといえば正直疑問ではある。
ヤマト自体、もう作品としてはとても古いアニメだ。それにこだわりをもってファンでいられる層は筋金入りのアニメオタク、しかも初老以降の域に入っている人多数だ。そこまでこだわっていたファンに向けてまずは作品を作ればいいと思うのだが、実際には「より新しい視聴者層を」と欲目を使ったのが裏目に出たという感じがする。この作品に引っかかる層はすでに前作で引っかかっているだろうし、おまけに劇場とテレビで放映済み。そこに新しい客層向けに「普通にする」必要がはなかったんじゃないかな、と思う。まあ、力の入れ方と比較すれば、残念な作品になったというのが個人的な意見。