探査機あかつき、軌道制御エンジンによる金星軌道投入を断念

JAXA|「あかつき」の金星周回軌道投入失敗に係る原因究明と対策について(その4)
ポイントは「軌道制御エンジン」での投入を諦めただけで、「姿勢制御エンジンによる投入」はまだ継続すること。勿論、本来目指していた金星周回軌道には無理っぽいのでもっと大回りな軌道になってくるのだろうけど、まだまだ諦めていない。がんばれ。
しかし、二回の噴射試験の結果が当初想定の九分の一とはなあ。リンク先のPDF文書を見ても分かるけど、軌道制御用2液エンジン(OME)燃焼器(確かノズルはセラミックを使った新規開発だったような)を繰り返し使うことで破損確率が高くなってしまったようで。新技術を実地投入するしかない日本宇宙開発の予算の少なさが裏目に出た…いや、予算が元からないんだから”想定通り”なのかもしれないけど…んかなあ。まあ、姿勢制御用1液エンジン(RCS)による道は残っているから、こっちで惑星到達を目指して欲しい。あまり報道はしてくれないけど、「惑星軌道への人工衛星の投入ってのは恐ろしく難易度が高いミッション」なんだから、それだけでも凄いことであるんだし。