Dororonえん魔くん メ〜ラめら

Dororonえん魔くん メ〜ラめら

消化分。昭和臭、ではなく昭和そのものだ。
スーパーロボット永井豪」ではなく、PTAと大戦争をおこした「明るい変態エロの永井豪」を現代クオリティで忠実に再現した一作だった。それは作品の隅々まで徹底していて、画面上の小道具からBGM、キャラクターのアクションまで、まさに「あのころの永井豪」。スタッフも相当愛して作ったことが画面の端々から見て取れる。ただ、このノリが今の十代のアニメファンの目にはどう映ったのか、もう1年半前の作品だから知るのは難しいけど興味はある。今、こういう「あっけらかんとした変態エロ(お下劣、という言葉が本当に合う)」ってほとんど死滅しているしなあ。
個人的に雪子姫は原作どおりのもっと年上の絵のほうが好きだったので残念だったが、それ以外はおおむね楽しめた。まあギャグ成分を強くしたおかげで、原作の「より強い変態エロ(グロもあるよ)」は薄められてしまってはいたけど。