ローゼンメイデン

ローゼンメイデン 公式ホームページ|TBSテレビ
過去作消化(2013)。え、この終わり方は…。
放送当時、かなり批判があったように記憶している本作。これまでのローゼンメイデン作品の延長で見ると色々言いたいことがあるのはよく分かる。ただ途中から「これは巻かなかったジュンという青年の自立物語」という視点で見るようになると、さほど違和感も感じなくなった。若いながら人生に閉塞しか感じられなかった青年が、ファンタジー=ローゼンメイデンの存在がきっかけとはいえ、一般社会に少しずつ戻っていく(それっぽく言うとリア充への帰還)過程を描いているのだな、と。だから最終回は、あのまま人生が少しずつ前に進む転機を明示しつつ静かに幕が閉じる…と思っていた。この観点で言えば、ローゼンメイデンという設定はあくまでおまけでしか無いから、ローゼンメイデン自体を見たい人にとっては憤懣やるかたないことでもあるんだけど。
…ところが最終回になって、結局ローゼンメイデンの物語であることを改めて引っ張りだしてしまい、あまつさえ投げっぱなしのまま終わってしまった。少なくとも2015年の現在に至ってもアニメ化の話は聞こえてこないから、これはもうどうしようもない終わり方だ。せめて「巻かなかった世界のジュンは、少しずつ社会に足をつけて歩き出し」「巻いた世界のジュンは、改めてローザミスティカを求めた戦いの日常に戻っていった」でよかったのに。さすがにこれはなあ。

とある科学の超電磁砲S

とある科学の超電磁砲S<レールガン> 公式サイト
過去作消化(2013)。やっぱモブも頑張る映像はいいね。
原作未読。こちらも放送当時、原作既読者から色々指摘や文句があったらしいけど未読なのでさっぱり。ただ、ミサカ妹群については「あれ、過去のアニメシリーズで打ち止め以外は全滅してなかったっけ?」という疑問がずっとつきまとっていた。というか、もうよく覚えていないけどあれをなかったコトにしてこちらの筋書きに書き換えたんだろうか。後半のフェブリ編は少しずつ第一期の伏線を回収して、最後はモブを含めた他かまたちと大団円という王道ではあるものの、それだけ安心して見ていられたのが良かった。
でも、まあ…そげぶとカエルおっさん以外で、もう少しレギュラーの男性陣が欲しい所。まあラノベでそれを求めるのは商売的にも酷なんだけど、やっぱ見ている方が年をとると多少物語がしっかりした内容だと「カワイイ」だけでは耐えられないこともあるんだなあ、と。