春画展

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前期がそろそろ終わると聞いて行ってみた。次に実物を拝める日が来るかどうか怪しいし、できればショクシャーの原点たる「海女と蛸」を見ることができれば、とも思っていた(見に行く時点で、何が公開されているかの詳細は把握せず)。途中でTwitterの公式垢を見つけて確認すると「入場待ちはないが、かなり混んでる」とのこと。空いているかと思っていたんだが。実際に会場に着くと確かにかなりの混雑。そしてカップルと女性率の高さに驚く。まあ女性の場合かなりの率で「デート」か「同人作家」であることはすぐに分かったけど。
エロさの基準が現代と違うせいか、あるいはアダルトもの(2次元、3次元問わず)に慣れてしまったせいなのか、ムラムラくる春画はあまりなかった。それ以前に、その絵画表現手法やら観察眼やら来歴説明等のほうに関心が向いてしまっていた。一番面白いのが、現在の2次元界隈で流行っている様々なシチュエーションに基づくエロの多くがすでにこの時代に出現していたことを実物を持って再確認できたこと。論文やら伝聞でそういうことは聞いていたけど、まさにそういう春画があちこちにあったことは、日本人の業の深さを感じてしまった(同時に、日本人は日本人なんだねえ、と)。
お目当ての「海女と蛸」もあって大感激。もっと大きいものかと思ったら漫画単行本見開きレベルというサイズだったので意外だった。そして挿絵付随の文章をよく読んでみると、海女を襲っている大蛸の脇で、おつきと思われる小蛸も「ほとからしりの穴まで感じさせてもう一度気をやってから、連れて行こう」なんてことまで言ったことを知り、なかなかにマニアックやなあ、と。まあ、それ以上にマニアックな内容とかは他の春画に色々あったので、このシチュエーションもあくまで人がやっていたことの応用なんだろうなと、なぜか冷静に分析。もちろん、仲睦まじいセックスの絵もあって、ちょっと思い出せないけど、二人ともとても幸せそうな笑顔でヤッているものがとても印象に残っている。(もちろんその逆で死姦やら獣姦やらレイプものもあったし、衆道ももちろん存在)