探査機はやぶさ

昨日、久々に良いニュースが聞けたと思ったんだけど。
松浦さんのHP*1より。

11月26日の第二回着地で、弾丸が発射されなかった可能性が大。スラスターは依然回復せず。イオンエンジンを使って姿勢の制御を実施。

・・・流石に脱力。詳細は、同じく松浦さんのHPかJAXAの発表にありますが、想像を遙かに超えた状況になっているようです。ただ、そんな中でも少しでも状況を好転させようとあらん限りのアイデアを絞り出して不眠不休で働いている関係者の皆さんには脱帽を禁じ得ません。というかですね。
JAXAのHPより*2

緊急の姿勢制御法として、イオンエンジン運転用のキセノンガスの噴射による姿勢制御法の採用を決め、ただちに運用ソフトウェアの作成を開始しました。12月4日には、このソフトウェアが完成し、実際にキセノンガスの噴射によるスピン速度の変更が試みられ、同機能の動作を確認しました。その後、ただちにこれを用いた姿勢変更を指令し実施しました。

イオンエンジンの「触媒であるガス」を噴出させて姿勢制御って・・・スタッフは化け物ですか。ヤマトの真田さんですか。「何もない」のではなく「そこにある物をなんとか使う」というのは、アポロ13事故を救った考え方ではありますが、それをまさにリアルタイムで見る日がこようとは思いませんでした。
今は、もう地球帰還軌道に何とか乗り、小惑星帯からの往復航行の成功を祈りたいと思います。(試料が少しでも入っていたらなお良いのですが)