メイド刑事(1)(2)

店頭では目にしていたけど、「・・・どうせメイドのコスプレだけした萌えキャラが、メイドと関係なしに走り回る小説だろう」と最初は無視していた作品。が、生来のメイドさん好きの血には逆らえず、最後はゴーストの囁きに従って購入。しかし読んでみると、意外にもちゃんとメイドという職業を調査した上で「一人の職業プロ」として主人公を書いていたのでびっくり。文体もかなり落ち着いていて、地に足がついた雰囲気があるのにも二度びっくり。そしてあちこちに職業プロが出てやるべき事をやっていることに三度びっくり。・・・つまり、自分好みのキャラ配置だったわけです。「無力だったけど、実は天才or覚醒した主人公」ってパターンがラノベの定番なので、こういうのはある意味異色なのかもしれない(まあ、それが元スケ番で戦闘メイドやったりするのはやっぱラノベって感じですが)。文章だけでしっかり読ませることができる作家さんのようなので、絵についてはキャラの容姿が分かる表紙があればそれだけで十分だと思う。ぶっちゃけ、挿絵が邪魔(下手ではないんですけどね)。