コダマの谷〜王立大学騒乱劇、群青学舎（一巻）

コダマの谷 王立大学騒乱劇 (ビームコミックス)

群青学舎 一巻 (ビームコミックス)

最初に見つけたのは群青学舎の方。妙に表紙のデザインが気になったし、目次や中表紙に写植っぽい文字が使用されていたのがその理由。帯には期待の新鋭とあるけど、漫画的な表現方法が昔に流行った手法に近いのはわざとなのか、影響を受けた作品がそうなのかは分からない。でも、なんか読んでいて感じる物はある。どちらかというと、もう一冊の「コダマの谷」よりかは「群青学舎」の方が作品としての完成度は高いんじゃないかな（コダマの谷は連作で、群青学舎は短編集という違いはあるし、巻末を見るとコダマの谷は群青学舎より以前に書かれた作品（同人誌かな）だから、当然と言えば当然だけど)。その群青学舎の中でも、やっぱ第6話「森」が意欲作っぽくて良いと思う。今にも水木しげるの妖怪が効果音そのままに出現しても不思議じゃないくらいだし。