憲法九条を世界遺産に

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)

太田光中沢新一の対談・・・と看板にはあるけど、実際には中沢新一が8に太田光の2程度の比率のような気がする。途中で太田光だけの章が設けられているのが、そのリカバリーのような気もするし(知名度で言えば、圧倒的に太田光が上だから、彼の名前で本を買った人にとっては詐欺みたいなもんだろうし)。その内容と言えば、正直自分の考えとは色々ぶつかるところはあるんだけれども、彼ら二人の論の根拠やその考え方には大いに刺激させられた。特に表題に至までの考え方は、まさにお笑いの延長線上に出てくる考え方と思ったし。この一冊だけで、彼らの評価をどうこう言える物ではないんだけど、なかなか刺激的な本であるには違いない。