海洋堂の
食玩はその品質の高さもあって楽しませてもらっている。で、断片的な情報は専門誌の記事で読んだことはあったけど、会社としての
海洋堂ってのを知りたくて買ってみた（正直、高かったけど）。純粋に造形物だけが好きな人が買ってもあまり意味のない本なんだけど、「なぜそういうものが、この会社は出来たんだろうか」という疑問も合わせて持っている人にとっては面白い読み物だと思う。あと、プラモやフィギュアに初めて色を塗ってみた人なら誰でも分かると思うけど「原型がいくら良くても、塗りが駄目だったら全てアウト」という点を、ちゃんとクローズアップして章を設けているのもよい。ヴァネチア・
ビエンナーレの話もかなりしっかり書いてあるから、あのパンフレット箱を買って中の説明文を読んでいた人にとっても有益かも。･･･まあ、そうはいってもやっぱり高い本だなあ、とは思うよ、やっぱ。
