がくえんゆ〜とぴあ まなびストレート!


今期終了第10弾。良いufotableで良かった。
ufotableに期待しているものは、画面の作り(レイアウト)と元気に動くキャラクター達。「動く」という意味においては京アニもそうなんだけど、京アニの緻密さとは違ってufotableのそれは「漫画的デフォルメ表現と実際の動きの中間を取ったエキセントリックな見せ方」。どちらかと言えば新房監督の演出方法に近いけど、彼ほど暴走している訳じゃない。その当たりのバランスと「昭和の香りを残したメランコリックな物語」が組み合わせがうまくいったときは、ufotableはうまいアニメーションを作ってくれる。前回のコヨーテがアレだったけど、さらにその前の「フタコイオルタナティブ」では成功していた部分。その部分において「まなびストレート」は成功だったんじゃないかな。作画は終始安定(作画については先日発売されている「アニメーションノート no.05―アニメーションのメイキングマガジン 特集:美術(背景画)の究極のテクニック!! (SEIBUNDO Mook)」で特集されていて、ufotable・・・特に「まなびストレート」で採用したCG彩色や演出について色々書いてあって面白い)、メリハリの効いた画面と動きもとても楽しかった。そして何よりキャラクター達の喜怒哀楽が正面にガンガン出てきて非常に良かった。(ちょうど仕事でテンパっていたせいか、必要以上に「まっすぐGO!」が心に響いたせいもあるかも。恥ずかしい話だけど、この台詞で一山越せました。ありがとう。)
正直言うと「学園紛争世代vs無気力世代」の構図が出てきたときは「20代前半より若い視聴者の大半は引くんじゃねえか?」と心配になったのは事実。個人的には、学生時代の学園祭準備のお祭り騒ぎの興奮とかを思い出したり、やっぱ友人っていいよねえとしみじみ思ったりして結構グッときてたんだけどね。ラストがOPにつながる演出は弱いんだよな、しかも久しぶりの再会って展開なんて王道やられてしまってはなあ(まるで体が成長してなかったけど)。楽しい作品をありがとうございました。(原作にはアニメ的表現は期待できるはずがないけど、読もうかどうか悩み中)