大江戸ロケット

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今期終了第11弾。見事な大花火を打ち上げた!未見の人にも是非勧めたい素晴らしい一作。
「江戸を舞台に本気でコメディー&ついでにロケット開発史」を貫徹した快作と思う。他作品等のネタをパロディにして笑わせる手法は新房監督作品や「らき☆すた」等でよく使われるようになったけど、どれもこそこそ&瞬間芸的な物。でも本作では「どうせやるなら」と堂々とコメディーにして、かつ笑わせてくれた点が違う。画面の隅から隅まで「さあ、どんどんツッコンでくれ!」と全力で主張しているのも見事だし、それに耐えられるだけの品質を作品が維持し続けられたのも見事(個人的には、平成の世にみなもと太郎のキャラがアニメで動いただけですでにギャグなんだけど)。中島かずきがメインで関わっていることを意識したのは、グレンラガンの中盤辺りからだけど、すでにそのころには大江戸ロケット自体が大好きだったから、驚きよりも「これも中島がらみだったんだな」と納得する方が強かった。江戸という時代を素材にここまで作り上げたというだけでも面白いのに、それをエンターテインメントとして昇華したのは素晴らしい。最後も湿めっぽくなかったしな。
とにかく面白かった・・・このシンプルで最高の褒め言葉を素直に送ることが出来る作品に出会えたのはとても嬉しい。