とめはねっ! 鈴里高校書道部(三)

とめはねっ! 3―鈴里高校書道部 (ヤングサンデーコミックス)

とめはねっ! 3―鈴里高校書道部 (ヤングサンデーコミックス)

なんかもう書道マニア御用達の内容になってきてますな(苦笑)。ほとんど一般には知られていない世界だから、書道界ではどんなにメジャーなテーマであろうとも、世間一般に出してしまえばすべてマイナーであり、ということはどんなネタでも話の種になると言う、ある意味で素晴らしい状態とも言えるわけで。問題はどれも思い切り文系過ぎてどうやって物語に絡ませればいいのか、ということなんだろうけど。このマンガで興味をもって、学校の部活や近所の書道教室の門を叩く人が出てくるかもしれないけど、ギャップ負けしなければ良いんだけどね。
ちなみに本書の監修をしている武田双雲さんは、書道界での評判はかなり割れているらしい。単純化すれば「旧世代」vs「新世代」みたいなものなんだけど、武田双雲さんの書道に対する考え方や姿勢自体にもけっこう偏りがあるようで。とある人の言を借りると「この人は"中国書道"ばかりに傾倒しすぎて、"日本書道"にはまるで関心がない」ということらしい。まあ、歴史と規模がある組織はどこも似たような事があるんだろうけどね。