ソマリア沖対海賊として海自派遣を検討中

「対海賊」と聞くと反射的に神林長平を連想してしまうのは困ったものだけど、まあそれはともかく。
ソマリア沖の海賊問題については日本船籍も数回被害を受けているし、各国が足並み揃えて(しかも中国まで)艦艇を派遣しているという対外政治的なこともあるので検討には値するかと思う。ただ、確か「海上警備行動」って結構制約がきつくて「日本の領海外」で「自衛的に」行動するには色々不向きのハズ(自分の庭で行動する分にはひとまず良し)。うろ覚えだけど、たしか、以下のような感じだったかと。

  • 攻撃されるまでは反撃できない(あくまで防衛行動なので)
  • あくまで日本船籍が対象なので、外国船の防衛や他国海軍との連携作戦が取れない

なので、端から見ると「身内しか守らないし、協力も極めて限定的」と思われること必定。それに他国海軍が"戦果"をあげてニュースになっても、海自は立場&法令上そんなことは絶対出来ないので世間的アピールも極めて弱い(叩きたくて仕方がないマスコミの皆様は、おそらく山のような準備稿がすでに仕上がっていて、記事のチャンスをワクワクしながら待っているんだろうけど)。そう考えると、今のままで出すという前提なら、どれくらい意味があるのかなあ・・・と思ってしまう。