冬コミ戦利品〜その1

そのうち書こう書こうと思っていたら、ついにこんな時期になってしまった。なので、ちょっとでも書いておくことにする。

ヴィクトリア朝を中心とするメイドさんや執事、貴族の研究本を出版されているサークル。というか、もはやメイドさん研究界隈では有名人でしょう。
実はまだ「英国メイドの世界」は読了していないんだけど*1、こちらは一気に読了。今回は「スチュワード」という役職についてスポットを当てていましたが、名前以上の知識がなかった自分にとっては目から鱗がボロボロと。そうだよなあ・・・貴族領全体を会社と考えれば、当然こういう役割の人も必要だよなあ。もう一編は「墓標」をテーマにした内容。こういう話は大好きな自分なので、取り上げてもらえて非常に嬉しかった。それにしても、こちらのブログを久しぶりに拝見したら、なんと「日本ヴィクトリア朝文化研究学会」に所属されたとか。好きこそものの上手なれ、とも言いますが。すごい。

  • 無題(わたなべぢゅんいち・追悼本)

昨年一月に急逝された「わたなべぢゅんいち監督」の私的追悼本*2。ライターの故人への思いや関係者へのインタビューでつづられている一冊。
というか会場でこの本を見つけるまで亡くなられていたことを知らなかったので非常に驚いた。ちょっと高かったけど*3、自分の好きな作品で、この方が関わっているものはいくつかあったし*4人となりも知りたかったので購入。読んで感じたんだけど、本当にこの方は天才肌の職人だったんだな〜と。それも、積極的に組織&開発環境の進展と改善を考えていた優秀な経営者(こういう言い方、ご本人は嫌がるだろうけど)だったんだなとも思う。というか、今の日本アニメ産業において厳しくも暖かく業界を俯瞰できた貴重な人材だったんじゃないか!コンピュータ導入も積極的に考えていたようで、その一つの成果がゼーガペインだったらしい(事実上の遺作にもなってしまったけど)。今更ではありますが、故人のご冥福をお祈りいたします。

三日目のお楽しみであるピコ手&売れ残り本漁りをする中で、閉会のあいさつと同時に購入した一冊。アイマス本ということもあったけど、それ以上に亜美真美双子の心理をシリアスにネタにしてくれていたのが買った理由。意外にないんだよね、このネタを扱っている方って。そして、この方の絵は動きがとてもいい。亜美真美の躍動感あふれる一コマをきっちり切り取ってくれているのがまた好感度良し(りっちゃんもいたのが素晴らしい)。まあ、たぶん表紙の絵にあるようなすっきりした絵の方が良いんだろうと思うけど、そうなると本文中にある味が失われそうで恐いところでもある。どういう方向に成長されるんだろうか。この方のブログを見る限りでは、商業の仕事も少しずつ出てきているみたいだし、頑張って欲しいなあ。
ともあれ、今回の冬コミで買った中でもかなり気に入っている一冊になった。

*1:やっぱあの分厚さは気軽に読めない・・・苦笑

*2:「私的」ではあるけど、故人とは関係が深かったルポライター?らしい。

*3:購入時には、高くてスミマセンと非常に恐縮されていた。

*4:しかし読んでビックリ。いくつかどころか、好きだった作品のオンパレード。・・・勘弁してくれよ・・・。