岬めぐりのパンツが走る

今期「そらのおとしもの」はチェックしておらず、ネットニュースで「なんかパンツが凄いEDらしい」と聞いてようつべやニコ動で確認してみる。…タグを付けるなら間違いなく「技術の無駄遣い」だな、こりゃ(笑)。どこから突っ込んでよいのやら。そしてニコニコ動画上では、盛大にリミックス祭が発生中(笑)。

原作物ということなので、この状況が原作準拠なのかアニメスタッフのアイデア(暴走?)なのか判らない。でも、「パンツを渡り鳥にして世界を飛ばそう」という発想がいったいどこから出てきたのか(笑)。そして何故「岬めぐり」なのか(笑笑)。賛否両論色々あろうが、このアイデアを本気で丁寧に実現化してしまった段階で、スタッフ大勝利確定。

  • 映像

映像の解像度は当然として。とにかくパンツの3Dモーションモデルの出来が良すぎる。しっかり見れば判るのだが、パンツの羽ばたきは、きっちりと鳥の羽ばたき動作をトレースしている。おそらく、先に実際の鳥の3Dモデルを作成し、そこにパンツ3Dモデルを当てはめて作っているのだろう。そして「墜落したハインド攻撃ヘリ」「高々度を飛翔するSR-71ブラックバード*1」とのコラボ映像。意味もなく平和を感じてしまう皮肉というかギャグというか。

山本コウタローの「岬めぐり」はフォークソングの名曲として知られている…けど、若い世代がメインのアニメ視聴者にすれば、曲以前にフォークソングに触れたことが初めての人が多いだろう。だけど、あちこち見る限り「風評被害はしょうがないけど、曲自体もいいじゃないか」という声が多い。自分みたいな古参のアニオタが「夏のあらし」を見た時のように「昭和懐メロもやっぱいいよねえ」と感じ入るのとはまた違うはず。きっかけはアレではあるけど、こういう形で昔の名品が掘り起こされるのもまた良いのではないだろうか。(純粋なファンにとっては憤懣やる方ないだろうけど。)
ついでに言えば、歌っている声優さんの声がけっこう素朴であることが、フォークソングという空気にマッチしていることも成功の一つと思う。

  • 「変態の哲学」

人間…いやさ日本人のメンタリティにとって、エロスを感じるのは「パンツ」なのか「その中身」なのか。

  • 海外の反応

Youtube等を見ると予想通りで笑った。「あいつら(=日本人)は、いつも正しく間違える」「これがやれるのは日本人だけだよなあ…というか思いつくことすらできない」「何というHENTAI!…だけどそれだけ平和なんだろうなあ」

なんて考えていたら、尻P*2が本当に「空飛ぶパンツ」を作ってしまったという話。技術部はんぱねぇ。そしてやっぱり初音ミク
【そらのおとしもの】空飛ぶパンツのようなもの【実体化】 

*1:現実世界ではすでに退役しています。

*2:SF作家、野尻抱介のこと。先生なにやってんすか。