「どうする表現規制、民主主義の使い方を考えよう」に行ってみた・その1〜大前提

そんなわけでひとまず自分用にまとめてみるつもりだけど、どこまでやれるか正直自信がない。それだけ問題が多岐に至りすぎている。ともあれ、この「勉強会」で教えていただいた内容をざっとまとめる。なお、以下のまとめが伝聞口調ではない箇所があるのは文字数省略をするためであり、下記内容が「自らの解釈である」と主張する物ではないことを断っておく。

  • 全ての前提(絶対に忘れてはいけないこと)
  1. 法律は「条文」が全て。それ以外の情報は、どこのどのようなものであってもノイズでしかない。
  2. 「それは条文のどこに書いてありますか?」が全てに当てはまるキーワード。
  3. 条文を解釈するのは、その時々の担当者。規制(とくに犯罪とするもの)は厳密に運用しないと人権侵害・警察権乱用につながるため、どれだけ曖昧さをなくすことが出来るかがポイントだが、この条例はその枠を思い切り曖昧にしている。
  4. 規制派も反対派も「一度は条文を読んでくれ」。色々ややこしいとは思うし、そのとおりだと思うけど。
  5. 『子供がエッチな物を見ること vs 警察権力の拡大』のどちらが危険ですか、が問題の本質。

固いようだけど、法律というのはそこに書かれている文章一字一字が全て。だから、都の職員や広報、規制派の有識者や有名なタレントが「あたかも判断したかのような発言や発表」を鵜呑みにするのは、根本的な間違い。担当者や時代が変われば解釈も変わるのが当たり前だから。そんなことをしているヒマがあるなら、「廃案にするなり、条文を変える行為をしなさい」というのが、有権者&反対派の正しい回答となる。
あと、藤田さんと保坂先生の言葉から。

  • 悪い法律は遠慮せずつぶせば良い。政治の駆け引きや自公の面子もあるのだろうけど、そんなことを気にしているようでは政治の意味がない。
  • 単なる「表現規制」vs「性表現」の枠組みで捕らえると危険。この法律は、警察権限の大幅拡大と監視社会の実現が含まれている。
  • 「この条例に関する議論を世間に広め」「大いに議論を巻き起こすこと」こそが、条例阻止の第一歩。というのも、これまでは「誰も知らないうちに可決」ということがほとんどだったから。