都条例、自公が修正案を提出

山口弁護士が改正案要旨をゲットしたようで。
http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/files/20100608jikouan_youshi.pdf
…結局、自公(又は、これを作成した都庁職員)は「何が問題として指摘されていて、どうすれば皆が納得してくれるのか」という点について、一切理解していなかったことだけははっきりした。こんなつまらない言葉遊びを危険視している訳じゃない。あえてこの概要のみにこだわってコメントするのであれば、今回の修正は「より範囲が曖昧で酷くなっている」というだけのことだ。
しかし、45,000の署名*1を盾にして、「だからすぐに可決しなくてはいけない!」と迫っているらしい(各種団体・業界からの強固な反対意見は聞こえないのかねえ…)。幸い都議会・民主党はコレを見て「あくまで廃案」で行く方針らしいことは、twitter上でのくりした議員の発言で確認…勿論、油断は出来ないけど。造反の可能性はいつでもあるので。そうそう、山口弁護士の署名は鋭意継続中。まだの人は周りの方も誘って是非!!
あと、松下都議からはこんなツィートが。

  • 自公の代表質問を聞いていて思ったこと。規制賛成の署名が4万5千だとか5万だとかありましたが、もちろん署名はそれぞれ思いを持ってされている重いものだとは思いますが、これまで自公は新銀行の追加出資で世論が反対多数であっても、都議会議員こそが都民の代表であると言い続けてきたのです。
  • つまり、選挙で都民から2万、3万、4万人の有権者から名前を書いてもらい、各地域の都民の代表として議員となり都議会が構成されているのだから、その時々の声には耳を傾けず、自信を持って議会こそが都民の意思だと言い続けてきたはずです。今議会の都条例改正の意思は都議会でこそ示されるはずです
  • 私が1期目の時、自公が圧倒的に過半数を占めている状況で、何度も何度も悔しい思いをしたので、よく覚えています。反対の署名も皆さん一生懸命集められています。こうした現状、都民の代弁者の議員ならば賛成、反対両意見があることを踏まえ、自分でしっかりと条文を読み込んで判断するべきです。

自公については、まさにブーメランということで。
青少年健全育成条例が何らかの形で将来改定される可能性はかなり高い…とは言え、今回はその条例案策定段階から「民主主義を無視するような動向」が極めて強いため、一端綺麗さっぱり消してもらうしかないと思う。法律の専門家が口を揃えて「これは酷い」と言う案に拘泥すること自体が、最悪だと周りは言っているはずなのに。
個人的には、今回の自公の動きは「廃案はメンツ丸つぶれなのでちょこっとだけ修正した物を"改定案"として提出して、最低でも改めて議論する必要があるから廃案ではなく継続審議だ」という理屈をつけたかっただけじゃないかと思う。で、「わざわざ修正案まで出したのに問答無用で廃案にするとは、"青少年を守る気がない"のだな!」とレッテル貼りをチラつかせて脅しに入る方法かな、と。実際、共産や生活ネットの議員には接触しているらしいと言う情報がtwitter上には流れていたし。

*1:数日前は2万前後なんて話があったのに、突然のこの増加量。しかも表立って大量動員かけている話も無かったので、どっかの組織がムリヤリ数を揃えたのだろうかと強く疑ってしまう。