都条例、総務部会で否決

東京都の性描写規制、条例案を否決 都議会委 :日本経済新聞
まあ、なんと言いますか。ひとまず2月末から大騒動となってきたこの件も、小さいながら一つの区切りが見えてきたわけで…が、まだ油断は出来ない。あくまで総務部会で否決されただけであって、まだ本会議が残っている。ここで強行採決に出てくるのではと言う観測も少しあるのも事実(それだけ自公が必死になっていると言うこと)。きっちり最後まで状況を見守りつつ、反対していただいている都議や党に応援メッセージを送るしかない。
そして最終的に否決となったとしても、自公も知事も再提出する気がまんまんだ。おまけに「規制賛成」署名を組織的かつ半強制的に集めているという情報があちこちから出てきている*1ので、まったく油断は出来ない。
規制反対派もしっかりと理論武装をしなくてはいけないし、山口弁護士主催の署名を一筆でも多く集める必要がある。こちらは組織動員が出来ないので、反対の医師のある皆さんの気持ちにお願いするしかないけど…「単なるロリコン撲滅運動」と思っている人はまったくの間違いであることだけは覚えておいて欲しい。これは、「児童・青少年保護」の皮を被った「思想統制・情報統制・ネット規制・マスコミ統制・創作物&表現規制を強固にする警察権力を強烈に増大させる条例」でしかない。「そんな馬鹿な、被害妄想もたいがいにしろよ」と笑っていられる状態ではマジでない…残念ながら。この関連法案が「平成の治安維持法」と言い習わされている理由もここにある。
ついでに言えばこの文面では、おそらく実際に被害に遭っている児童達はほとんど助からない。というのも、そう言う内容には微塵もなっていないから。統計でも、この手の創作物・児ポ規制を強烈にやっているG8諸国は、すべて日本よりも圧倒的に性被害が多いという現実がある。そのことは忘れないで欲しい。

*1:PTAや保護者会等の「否定できない空気の中」での署名、署名の主旨と正しい説明をしないまま『条例に記載されている条文を無視した説明』だけを行っての署名など。