とある飛空士への夜想曲 上/下

とある飛空士への夜想曲 上 (ガガガ文庫)

とある飛空士への夜想曲 上 (ガガガ文庫)

とある飛空士への夜想曲 下 (ガガガ文庫)

とある飛空士への夜想曲 下 (ガガガ文庫)

このシリーズは最初の「追憶」しか読んでいない。それ以降のは少し立ち読みしたけど「なんか空気が違うなあ」総スルー。今回も上巻の段階ではスルーしていたんだけど、本屋で下巻を手に取りいつもの癖で「あとがき見るか」とぱらぱらめくったら見えた「参考資料」…え、これそういう内容の回だったの!?というわけであわてて上下を引っつかんでレジに走ってみた。
通しで読んでみたが、太平洋戦争の日本軍史を知っている人はニヤニヤ…というよりトレースしすぎじゃね?とか思いたくなるような展開の連続。でもまあ知らない人にとっては、これら戦史に触れるチャンスかもしれないなあ…*1。ともあれ。このラストは個人的には正解だと思う。もちろんベースが「日本」にあるのも当然だけど、この物語で無事に生還しましたあ…というのはやっぱり違うと思う。いやまあ、個人的に悲劇性のある物語がすきというのもあるけどさ。
同時に公開されている「追憶」の映画の出来はかなり評価が厳しいというし、本作についてはアニメとか期待しないほうがいいんだろうなあ。

*1:ミリタリーは楽しいよ。今の世の中を別の視点で見ることも出来るよ。さあこっちにおいで。