「黒子のバスケ」脅迫問題とサブカルと表現の自由

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(0ページ目)コミケ『黒バス』関係を禁止へ - 日刊サイゾー
黒子のバスケ」の作者を逆恨みしたという理由で日本中のあちこちのイベントに脅迫状を送りつけ、ことごとく中止に追い込んでいる連続事件。コミケにも同じ事が行われて対応がどうなるかと思っていたが、やむなく「黒子のバスケ」ジャンルの一斉追放となったようだ。ビッグサイトや警察側と今まで通りの開催をずっと交渉していたようだが、会場側から「なら今後は会場を貸さない」と言われてしまい、それで投了となってしまったようだ。
残念とはいえ、ここまで出られてはコミケ側は致し方なしかと。以前に実施した手荷物検査も復活するようだし、おそらく会場の私服警官や警備も増えるだろうし、物々しい年末になりそうだ。

1.警察の対応について
色々見て回ると犯人の特定はかなり容易そうなのに警察側が犯人を実質放置している理由が分らない。オタク趣味の脅迫状処理なんて、成績にもならないし面倒なだけ…とでもとらえれているのだろうか。ただ、「いやちゃんと捜査していますよ」と警察が答えたのならば、それはもう日本の警察の能力は日本国民が想像しているより遙かに劣化してしまっていることを答えているも同然だろう。まあ、ネット関連の知識ゼロで誤認逮捕を繰り返している時点で色々駄目だけど。
2.「表現の自由」と「サブカル」
今回、コミケ側から「二度と貸さない」等と言われたらしいけど、これが政治/経済/宗教団体のそれだったら同じ事を言っただろうか。まず言わないはずだ。しかし、コミケは「世界的にも有名な世界最大規模の即売会」であり「お盆と年末年始の会場が比較的空いているときに借りてくれるお得意様」でもあったはずだが、自身に不備なく「二度と貸さない」と宣言されてしまった。つまり、しょせんその程度の価値しか置かれていなかったということの証拠でもある。数年前に、東京公共施設での同人誌即売会に暗黙の規制/中止や圧力が公権力側からあったが、これも一アンチから施設側に「いかがわしい」と電話一本入れただけだった。

ようするに、クールジャパンだのサブカルだの色々もてはやされているように見えるけど、結局それはまやかしだったということだ。今回の一連の事件を見て、規制側は「こんな危険な要素もあるものはすべて排除が当り前!被害者が出てからでは遅いから、議論なんか不要!」と政治家と運動家を動かして、表現規制をさらに徹底させたがるだろう。実際、そう言う団体の人々は犯人や被害者はただのコマでしかなく、彼等の趣味指向を正義として世界をコントロールしたいだけだし。
だから、サブカルが好きな人が自分たちの努力と規律と行動で正面から守っていかないといけない。自分だけ、私だけならなんてのは、むしろ自分が好きな物を潰しても良いという意思表示にすらなってしまう。しっかり守って行動しよう。