ガンパレード・マーチ2K 未来へ(2)

いわば戦後処理みたいな話で始まった第1巻。シリーズ最終巻なのにどう落とし所に持っていくつもりなのだろうかと呼んでいたけど、まさかの戦災孤児というか敗残少年兵をテーマに持ってくるとは。すでにこの最終シリーズでは「幻獣よりもある意味恐ろしい人間官僚組織」が一つの柱になっているわけで、物語ファーストエピソードへの連結という意味も含めてこれはでっかいものを持ってきたと感心した。
とはいえ、ガンパレード・マーチ系でオフィシャルで生き残っているのは事実上本作のみ(芝村さん主催のネットゲームがどうなっているかはわからない)なので、多くのファンが期待しているのは、はるか昔に発表された(気がする)年表にある幻獣の殲滅(?)と黒い月への侵攻(だっけ?)みたいなものだろうから、果たしてどの落とし所に持っていくのか。なにより榊ガンパレガンパレード・マーチのファンタジー側面をかなりごっそりと削り取っているから(シリーズが終わるのは残念だけど)どうやって収束に持っていくのか、とにかくそれが楽しみでならない。