コードギアス 反逆のルルーシュR2

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コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume03 [DVD]

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今期終了第6弾。これは予想できなかった。
最終的に何らかの方法で世界を一つにして統一平和を築くこと、悪意をルルーシュに集中させること。この二つくらいは想像はしていた(何度も「あれ、違うのか?」と思ったのも事実だけど)。そして、「最初はうまくいくけど、いつも最後に失敗する」というテンプレートも、一番最後にひっくり返す演出になるのだろうとも予想していた。で、まあ、字面の上ではだいたい予想の通りではあったんだけど・・・まさかその手段がああいうものになるとは微塵も考えていなかったよ。そうだよなあ・・・ちゃあんとこれまでの台詞やら行動を読み直せば当然出てくるかもしれない手段ではあったんだよな。でも「まさかねえ」と最優先に捨てていた選択肢だったわけで。「ルルーシュの敗北=死」という単純な先入観が、あのラストをまったく想像できなくしていた。というか「死=勝利」という方程式を実際のアニメでやったのって本当に数が少ないよ(それが自身の行為に対する贖罪を含めた物だとしても)。この点において、素直に負けを認めるしかない。はい。
コードギアス」というアニメ全体を俯瞰した場合は、色々突っ込みどころ等もあるんだけど、それを全部まとめても「十分なサンライズ的な娯楽アニメ作品だった」と言えると思う。高速展開が続く脚本、魅力あふれる&外連味の効いたキャラクター達、ガンダム以外で久々に高品質なメカ戦闘&戦略の描写の数々、そして結果的に大半のキャラクターが生き残っていたというサービス。これを変則4クールで見せて貰えたのだから、これ以上の文句は贅沢かなと。おそらく、基本脚本はかなりシンプルだったんだろう。というか、そういうシンプルさで書ける筋だと思う。それをどこまで肉付けして「娯楽」として提供できるのかが、制作スタッフ側の力の見せ所であり、その結果は良くも悪くもこれだけの話題性を獲得したことで報われたと言える。あえてさらなる希望を言うのならば・・・蛇足かもしれないけど、その後の世界をCパート15分くらいで見せて欲しかったな、ということだろうか。
ただ。ナナリーの慟哭だけはね・・・ルルーシュ自身が体験してきた死別を、最愛の妹に感じさせてしまったというのはやはり罪だと思う。でも、ゼロへの賞賛の声とナナリーの慟哭が被るシーンは、なぜか綺麗だと思ってしまった。