僕は友達が少ないNEXT

僕は友達が少ないNEXT 公式ホームページ|TBSテレビ
過去作消化。なぜか悲しい気持ちで見ていた。
前シリーズ含めて、いわゆるハーレムものの亜種として見ていたんだけど、登場人物達の自虐的…いやさ文字通り自分をひたすら痛めつけ、あえて痛めつけられ、それゆえの痛々しい言動の積み重ねを見ていて、なにかとても悲しい気持ちでキャラクターを見ていた作品だった。どんなに彼らが笑っていてもそれは「孤独」が根拠にある「苦笑い」にすぎず、心からの笑顔ではない。端から見ればハーレムでも、彼らはその状況すら「孤独が長かった故の疑念や疑惑」が最初に来てしまい、とてもそんなことは想像できない「(他の誰かに見て欲しい気持ちはあるのに)ヤマアラシのジレンマ状態」。だから「夜空の幼なじみ設定」も「星奈の許嫁設定」も、唯一存在した「素直になるための材料」でしかなかった。あの部屋には確かに多くのキャラクターは存在したけど、結局「個人が集まっているだけ」に過ぎず、誰かが無条件に自分に手を差し伸べてくるのを待っているだけだった。
だから、2クールラストになって小鷹と理科が本当に腹の底から本音を叫び、その上で「友達になろう」と言えた事は喜びよりも「ホッとした」という言葉に尽きる。通常であればそれは「恋愛感情」と言ってもよいのだろうが、おそらく隣人部のメンバーにとってそれはとてつもなく高いハードルであり理想だから、「そんなはずはない」とあっさり否定をするに違いない。なんせ友人を作る為に「自らを傷つかないように、誰かが手を差し伸べてくれるのを待っているだけで、その間は孤独を叫ぶのみ」という行動をしている彼らに採って、恋愛は「遥か高尚なもの」か「ギャグ」でしかないのだから。
そんなこともあり、もし第3期があるならばまた見ると思う。