[規制論]「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」パブコメ

「第4次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(素案)」についての意見募集(パブリック・コメント) | 内閣府男女共同参画局
ツイートでこれが流れてきて、14日までらしいのであわてて提出。というのも、内容にゲームが含まれているから。正直なところ、都条例の頃から「パブコメ自体の成果」には期待しなくなったんだが、だからといって何もしないでいると「国民は大賛成です」なんて事を彼らは意図的に平気でやってくるので、面倒でも反対意見は送るべきなのだ。
さて、男女共同参画については推進大いに結構と思っているのだが、この基本計画の内容がとにかく「女性の人権を守り、それに反するものは取り締まる」という内容ばかり。本来「女性の自立」を軸に書くのが今の世相と思うのだが、この基本法はいかに女性を守っていくのかにずっと終始していて、正直なところ政府が理想とする「働く女性はOKで専業主婦はダメ」的な姿勢の間逆をずっと貫いている矛盾した構造になっていて、今回もそこは変わっていない様子。しかし今回の問題はそこではなかった。
第2部「10.教育・メディア等を通じた意識改革、理解の促進」において、ゲームが新聞・テレビ・インターネットと並んで「メディアとして」扱われていて、その後の「メディア」という言葉すべてに「ゲームが」当てはまる仕掛けになっていた。正しい情報を公平に伝えるためのメディアや手段である新聞・テレビ・インターネットと、創作表現物に過ぎないゲームを同列に扱って、同じ対処をさせようとするその意図が極めて疑問。少なくともこの文脈なら「ゲーム」は削除するべきだ。
さらに、後の説明では「リテラシー教育の前に、DVD・ゲーム等のバーチャルを含むものへの自主規制推進をする」と読める項目が目に入り、「規制の前にリテラシー教育だろ!リテラシーが身についていれば、ちゃんと現実と架空の判断が付く人間が増えるんだから、架空表現規制だっていらないんだよ」と思わずヒートアップ。この順番、明らかに「まず規制をする」というのが明々白々すぎる。「リテラシー教育を前にする」項目の順番入れ替えは当然として、「表現に配慮しつつ」と書きつつも、「メディアとしてのゲーム」にはその配慮に関する記載がないのだから、怪しすぎる。
あまり時間もなかったので、とにかくその部分には突っ込みを入れておいた。