私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(9-10)

本人の意向はどうあれ、つるむ(というか彼女の生態を理解してくれる)友人が出現したというのは非常に強いことだと思うんだけど、底に発想が至らないのがこじらせ過ぎた喪女の発想ってことなのかな。とはいえ、少なくともこれまでの巻に比べれば孤立感はだいぶ薄れてきているし、物語自体も弟いじりの方向でエピソードが作られるくらいになってきたから、彼女本人由来の痛いエピソードは減少傾向になってきたのかもしれない。・・・ということは、本作の終わりも近いということでもあるけど。まあ卒業までは続いて欲しいな、というのが正直なところ。(たぶん改善はされてないのだろうけど)

山賊ダイアリー6/7

山賊ダイアリー(6) (イブニングKC)

山賊ダイアリー(6) (イブニングKC)

ああ、終わってしまった。このシリーズ地味に好きだったんだよなあ。後半になるとジビエ料理よりも「猟師」という仕事の内情を赤裸々に語るスタイルに変わってきて、この漫画を読むスタンスも変わってきた。ただそれでつまらなくなったのかといえばそういうわけでもなく、普段は分からない仕事の姿をのぞき見る感じで、これはこれで面白かった。
「そろそろ連載開始時期にかぶってくるけど、これからどういう内容に変わるのだろうか」と思っていたら連載終了とはなあ。残念。幸い「1stシーズン完結」とあるし、類似シリーズの予定もあるようだし、このまま続けて読んでいきたいな。

M3-ソノ黒キ鋼-

m3-project.com
過去作消化。もう少し話が広がると思ったのだけど。
2014年作品。作品の空気は好きだったのでどうなるのかな、と思いつつ見た。脚本に岡田麿里なのでそんなに明るい話にはなるまいと思っていたので、この展開は想定内といえる。こういう人の関係性を舞台装置に据えた物語はやり過ぎない限りは嫌いじゃないし。ただ、災害や問題の規模を考えると、たった1か所の研究機関の装備でここまで話を持ってくるのはちょっと無理があったと感じる。ただこの物語の本筋はメカ戦ではなく、青少年たちの心の葛藤と交流を極端にえげつない環境下において動かすことだろうから、これは致し方ないのかな、と。あえて言えば、最終話で自衛官の須崎さんにずっと付いていこうとしたモブの補佐の女性がちょっと気になったかな。あのキャラについて何か情報か展開があったりするとモブ好きとしてはちょっとうれしい。

響け!ユーフォニアム2

anime-eupho.com
今期開始第13弾。後半の百合分が強すぎた。
原作未読、第一期視聴済みで大ファン。やっぱこれ見るたびに小中高とブラバン漬けだった日々を思い出してしまう。それだけ出来が良い。声優さんの声の使い方(わざと呟くような抑えた演技)も相変わらず素晴らしいし、映像も美しい。なにより楽器が丁寧に描かれていて嬉しいったらありゃしない。
冒頭のシーンがいきなり雪景色で、「全国大会は夏にやるはず、だよな?あれ?今は違うの?」と思ってしまったけど、あれは全部終わった後のシーンなのね。物語的には関西大会でダメ金か銀で抑えて、あとは2年目で、という展開になってくれた方が個人的には好きなんだけど、そのあたりは物語優先で一気に関西制覇とかいってしまうのかねえ。そして…次の曲…じゃなくて、パーカスの指導員が来たのが元パーカスとしては嬉しい限り。パーカスサブ主役回来るかっ!?と今からワクワクしている(かなり贅沢とは思うけど)。
しかし後半の百合成分炸裂は強烈だった(苦笑)。花火大会のシーンはいわゆる”恋人繋ぎ”まで披露していて、なんだかもう、なにこれ、と。第1期の頃の話では、最終的にボーンの彼とくっつくらしいけど、とてもそんな雰囲気がないのはどういうことだw

Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-

occultic-nine.com
今期開始第12弾。今時珍しい見せ方かも。
エヴァから始まり5年位前まではそれなりに多かった「第一話で情報をラッシュして謎をてんこ盛りにする」という手法、昨今はわかりやすさ優先の成果めっきり減ったけど、それを久しぶりに見させてもらった感じ。まあ原作が志倉千代丸なので、例のシリーズに連なるものになると思う。そのうちゲームも出るんではないだろうか。ただ、過去作と比較しても極端にエキセントリックなキャラばかりというのが違いだろうか。というか、成沢の胸は「巨乳」というよりは「奇乳」の域に入っている感じだけど…。
ともあれ、つかみとしての第一話は問題ないと思う。あとはこの先数羽の展開次第かな。グロゴア描写はまったく気にならないタチなので、どうせならそっち側も期待してみたい。登場人物の数人は惨殺されそうな気もするし。

エッシャー展

エッシャー展~視覚の魔術師~
知り合いが見に行って「良かったよ」とのことだったので見に行ってみた。もとより、エッシャーのだまし絵の原本を見ることができるなら、その機会は外すべきではない。場所はそごう美術館。そごうの中に常設されている美術館。面積はそんなに大きくはないけど、遮音もしっかりしているようで展示品に集中することができた。
で、結局のところ、有名作品の展示以上に、エッシャーがそれを作るに至った作品群の方がはるかに面白かった。いわばあの有名作品は「最後の答え合わせ」であり、それまでの「計算数式経緯」はさほど知られていなかった(少なくとも自分はほとんど知らない)。それを時系列ごとに作品を並べることで、非常に理解しやすい展示になっていた。「ああ、なるほど。この流れであれができたわけね」とスッと理解ができるのだ。
それにしても驚きは、あの作品群の大半が「木工版画」であったことだ。てっきり、銅板エッチングとかでやっていたと思ったのに、あの繊細な線が全部木版画ってどういうことよ、と。会場にはその疑問にこたえるかのように、版木原板も展示されていて、確かにそれを見ると間違いなくここから刷りだしていることが見て取れる。それゆえに、なおさら驚くというわざるを得ない。どんだけ繊細だったんだ、エッシャーさん。
とはいえ、1点ずつじっくりと眺めていたせいか、全部を眺めるのに3時間前後かかってしまった。知り合いは1時間くらいで見たといっていたから、かなり時間をかけすぎてしまった(本音を言えば、もっともっとゆっくりじっくり眺めていたかった)。

ろんぐらいだぁす!

anime-longriders.com
今期開始第11弾。もっとギャグよりかと思った。
原作未読。とりあえず興味本位で見てみたけど、けっこう堅実なつくりをしていて驚いた。それに自転車CGがガチンコだったし、2Dキャラとの組み合わせも(まだわずかにずれはあるものの)かなり頑張っている印象だった(ブレイブウィッチーズCGの惨状を見た後だとなおさら)。多少百合臭はするものの、極端ではないみたいだし。ノーマークだったけど、もしかしたら気に入る作品になるかもしれない。