博士の愛した数式

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

以前から読みたいと思っていた一冊。いまさらではあるけれど。
いろんな本を読んでいるが、読み始めた直後の壁の高さがどれくらいかというのを良く気にする。壁が無く軽く読めるがあまり盛り上がらず終わる本、最初の壁越えは大変だが登り切れば心躍る展開が待っている本・・・その中で、この本は「壁はあるけどそう苦労する高さではない」という珍しい感覚だった。
感想は「うまい」というのが第一印象。江夏のエピソードはもう少し溜めても良かったかなとは思ったけど、レベルが高いにもかかわらず読みやすく、バックグラウンドにある知識の豊富さにも驚かされた。かなり取材したんだろうなあ・・・。