エマ(7)

エマ (7) (Beam comix)

エマ (7) (Beam comix)

終わった・・・終わってしまった・・・。後半はメイドさんのお話というより、「ヴィクトリア朝での身分差の恋の物語」になってたけど、この内容なら問題なし*1。脳天気なハッピーエンドではなく、皆どこか影があるままというのもこの時代らしいと言える。実際、少なくとも(時代背景に沿えば)エマとウィリアムの今後はかなり大変と思うし、エレノア嬢も良くも悪くも「上流階級の女性」として一皮剥けそうな様子。例外と言えるのは・・・脳内バラ色なモニカお姉様&旦那とサブストーリーの"シルクハット少女"が幸せ組かな。お気に入りのシーンは、舞踏会マニュアルを読んでいるシーン*2。そうそう、そーゆーものなんですよ、こういうものは。
にしても、これで正統派のメイドさんマンガが読めなくなると思って残念に思っていたんだが、幸いエマ外伝が続くそうで良かった良かった。正直、風俗と紙一重なメイド喫茶やらフレンチメイドはもう沢山だし。最初の頃は「これでただのコスプレと正統派とでうまく棲み分けが出来るかな」なんて期待していたのに、正統派のメイドさんがほぼ全滅してしまう状況になるとは。想像以上に「風俗&萌え&コスプレ」としてのメイドさんだけがクローズアップされていたわけで。グレシャムの「悪貨は良貨を駆逐する」の実践形をこんな形で体験するとは思わなかったよ。
http://d.hatena.ne.jp/spqr/20060525
http://d.hatena.ne.jp/buta-subuta/20060526

*1:なんせ7巻では表紙を除いてエマがメイド服を着ているシーンは皆無

*2:仕事のせいか、「いえ、ご婦人方。こういうHowto本の編集や執筆はデスネ・・・」と講釈したくてたまらん