ウィッチブレイド

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今期終了第12弾。近頃の"良いGONZO"にはベタに泣かせていただいています。
Blood+と同じく家族がメインテーマの話だけれど、こちらの方は「親子の愛情」を突き詰めたパターン。まあ、もともとアメコミ原作だけあって家族の描き方はベースからしてうまかったのだと思う*1。そして最後の選択がBlood+の対極に行き着いたという点は、同時期に同テーマを扱ったということもあり非常に興味深かった。ちなみに二作品を比べた場合、個人的にはウィッチの方が上だった。ウィッチは登場人物を絞ったおかげで一人一人を丁寧に描けていたし、それ以上に雅音と梨穂子の二人を集中して描いていたおかげで感情移入の度合いも桁違い。勿論、もう少し他のキャラを掘り起こしてほしいと思わないでもないけど、全24話を使ってもなお、雅音と梨穂子の関係を見ていたかったと思わせてしまうので致し方ないと思う。あと良かったのは戦闘シーン。絵の見せ方がとにかく「分かっていた」と思う。ラスト数話の展開なんざ「どこのアメリカ映画だよ」と言わんばかりの盛り上げ方。正直泣き笑いですわ。まあそのためか、一番最後のあっさり具合は「演出意図はよく分かるし理解したいけど、やっぱもう少し後日談も見たかった」という気分に。せめて、最後のカメラパンをあと5秒ほどゆっくり長く見せてくれれば感慨に浸れる時間もあったんだろうけど。
それにしても、ここ数年にわたるGONZOの「空気読めてる度」はたいしたもんだ。

*1:「アメコミが原作である」以上の情報は知らないけど、アメリカは移民の国だけあって「血」よりも「関係性」で必死に家族を作り上げようとするからねえ