リーンの翼
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- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2006/07/28
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ま、確かに今の日本国民ほど「国に所属する」という意識が希薄な国民は、世界のどこを探してもないと思うけど。それどころか「日本とは」を枕詞に話すこと自体に強烈な抵抗感があるようになっているし(自国を卑下する時を除く)。「愛国心」の記述やら、教科書の記述一つでここまでもめる国家は(状況改竄をお家芸にしている国家からのツッコミに素直に応じるというのももはやギャグだけど)、世界から見てもかなり奇妙に見えているんだろうな(国家&民族主義&戦意の徹底排除のテストケースとしては興味深いだろうし)。そう言う意味では、アメリカの戦後日本占領政策は効き過ぎるほどに成功していると言えるんだろう。押井監督の「パトレイバー2」から始まる日本という国家自体を描く作品が、ここにきて冨野監督の「リーンの翼」、そして今放送中の「コードギアス」と連続しているのも、そういう想いがあるのかもしれない(監督達に国家イデオロギーを語るつもりもないんだろうけど)。