探査機はやぶさプロジェクトに見る宇宙開発

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「はやぶさ2」その1:来年度予算折衝の結果: 松浦晋也のL/D(07/1/18現在、その6まで継続中。全7回とのこと)
11月末に、松浦さんのblogにて「はやぶさ2」に向けての動き(予算折衝等)が行われていた件が載っており、読者にも是非協力して欲しいとの話題があったけど、その結果がblog上で公開・報告された。詳細は上記リンクに飛んで確認して欲しいけど、おおざっぱに言うと希望金額からはほど遠い金額・・・・・・でも経緯からすると良く搾り取れた金額でもあったと思う。ただし、その事情をblog上で読み進めるとなんとも悲しくなることしばし。そして、それに続く宇宙開発の話が、ここしばらく松浦さんのblogで言及されている。
この松浦さんのblogや、笹本さんの「宇宙へのパスポート」でもよく言われているけど、宇宙開発・宇宙技術という物は、もはや原動力としての夢が希薄になっている以上に、お金や政治や官僚、社会、マスコミというものも(否が応でも)考えて行かなくてはいけない部分になっているのが現実。でもそれを無視していても未来はないので、成人以上の宇宙ファンの人は是非この内容を読んでもらって、めいめい色々考えるべきだと思う(未成年の人は、明るい未来を無邪気に夢想してもらって多いに結構!)。正直、純粋な宇宙好きにとって、松浦さんのこの文章を読むのは冷や水を浴びせかけられるようでとてもつらいのだけれど、日本の宇宙開発周辺の事実はこれなのだ、という認識もまた必要だと思う。全7回とのことなので、まとまったときにじっくり読んで自分なりに考えを出したいと思う。でも、少し読んで漫然と思うのは、「地味で目立たないけど、しっかりとした基礎を作ろうとしない(ないしは、早急に結果と成果のみを追い求めて足下を作ろうとしない)今の日本には、宇宙産業のみならず国家として未来はあるんだろうか」ということ。