メイド刑事(3)

買ったまま読むタイミングを逃し続けてようやく読めた一冊。本編はともかくとして、この作者は「小説」というものをちゃんと”商品”として捕え、そのTPOにそった展開をちゃんとプレゼンできる人なんだと本編&後書きをよんで強く思う。サラリーマンになっても優秀な人間としてやっていけるかもしれない。理系よりの文系って感じかな。本編については・・・もしかしたら1〜2巻の方が好きかもしれない。というのも3巻はプロのメイドではなく、メイド「刑事」のほうが前面に出ていたから。まあ、メイドを目的としてみるには不適な作品というのは、作者自身が「これはスケ番刑事です」と言い切っている所からしても明白なんだけど、それで読むのをあきらめるには作者の「人間の書き方」が好きなんだよなあ。4巻はますます「刑事」色が強くなるらしいので、色々不安。