ロミオとジュリエット
http://anime.goo.ne.jp/special/gonzo/romejuli/
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2007/10/26
- メディア: DVD
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ロメジュリは今でも欧米でよく劇場上演をしていて、脚本家は如何に自分の解釈・カラーをロメジュリの文法に乗せるかに悩み、客もそれを楽しみに見に来るそうな(欧米人にとっては聖書とシェイクスピアはたしなみの基本だし)。ウエストサイドストーリーなんてその典型。そして本作もそんな翻案の一つ。キャラの立ち位置が男女でひっくり返っていたり、浮遊大陸だったりといかにもGONZOらしい設定がかいま見えたけど、それでもロメジュリとしてちゃんと成立していたのは良かったと思う。それに中盤までは、ひたすら二人のらぶらぶ振りに当てられっぱなし(苦笑)。見ているこっちが身もだえするほど恥ずかしくなるなんてねえ。最後に関しては・・・う〜ん。「二つの家の対立構造」に拠る「男女の悲哀」が軸なのに、最後は対立構造そっちのけで「世界のためのいけにえ」という”よくあるオチ”になってしまったのが残念。というか、やっぱ二人に情がわいてしまって殺しきれなかったんかな。少なくとも、あれは悲劇の結末ではないし。スタッフが最後まで意志を通しきれなかったのが、がっかりかな。
最終回で原作の悲劇に類似する展開になって、OPが盛り上げる中を二人が死を迎えるなんてのを予想していたのになあ。OPは本当に良かったし。