10月開始分一気視聴、その4

ああ・・・12月になってしもうた。なんとか今期分はチェックし終えたけど、1クール物はもう終盤じゃないか・・・。

みなみけ
今期開始第10弾。無駄に力はいりすぎ(苦笑)。
当初ノーチェックだったけど、「二つの制作会社が競作する」というのを聞いて興味を持ってみることに。クール単位で交代とは思わなかったけど(回ごとかと思ってた)。作品の雰囲気を掴んだ上でちゃんと描いている、というより「このテーマでそこまでやらんでもええやろ」と突っ込みたくなるほどに作画レベルが高い。第1回放送の"カメラ移動"は何事ですか(苦笑)。うん、こういうスタッフのお馬鹿な頑張りは大好き。あと、こういう作品では無粋だろうけど、「・・・両親は?」と疑問を持ってしまうのはお許しください。

avex portal(エイベックス・ポータル)
今期開始第11弾。背景美術に力はいりすぎ(涙)。
原作は既読でけっこう好き。ん〜、妖怪がテーマだからか、「田舎」とか「日本の原風景」とかそう言う方向の描写に力をいれるのは間違いじゃないんだけど、そっちを見せることに集中しすぎたのか、どうにもキャラクターに違和感がある(声優は豪華なんだけど)。原作の絵は一見シンプルに見えるんだけど、体の構造や服の重さ等を考えた上でのシンプルさなんだよな。実際、顔を手で隠して首から下を見ると、かなりしっかりと描いていることが分かる。アニメだから線をシンプルにする必要があるのは十分理解できるけど、原作の絵の良さをすべて切り捨てる必要まではあったのかなあ。

http://www.kadokawa.co.jp/sneaker/magica/
今期開始第12弾。制作スタッフの人選が間違っている。
原作は小説のみ既読。個人的ポリシーとして「原作クラッシャーは別にかまわない。ただし、原作の空気を理解した上か、新しい面白さを提示できることが前提」があるけど、その点から見ると「ひどい」という言葉しかない。このスタッフは「現実味のある高品質ギャルアニメ」を作るためのスタッフであり、レンタルマギカのアニメを作るためのスタッフでは決してない。「現実に存在しない物を描けない/描く気がない作画陣」「原作の基本線を理解できない/理解しない脚本家」を集めた理由はなんですか。
最大の問題は、本作の売りである「魔法」の描写と理解が最低であること(『異種魔法格闘』がと言う言葉が空回りすぎ)。アニメで出てくる魔法は、魔法ではなくて「魔法のように見える科学技術的な何か」になっている*1。絶対結界は「空間」に作用するのになんで弾丸が飛ぶんですか、魔女の箒が「ロケットエンジン」で飛ぶなんて斬新ですね、ヤドリ木が刺さるはずがないから「ナイフ」にしたんですね、言葉が大事な呪文表現を省略しまくってるのはなぜですか、幽霊って普通の人なんですかそうですか、等々・・・。他に、人選ミスの結果がよく分かるのが、アバンタイトルのトラックや委員長&<アストラル>の家の絵画表現やキャラクターの絵はしっかりやっているのに、魔法はすべて「キャラクターが言葉で説明しているだけ」という点。最初から放棄してどうすんのさ。なんだかねえ。

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今期開始第13弾。制作が変わって大人しくなった?
いきなり荻上さんがいるのは「?」だったけど、制作会社が変わっても心配するような内容じゃないのは良かった。ただ、前作の「毒」(とくにオタが見て全身をかきむしりたくなるような奴)がずいぶん薄くなってるかなあ、という感じがする。あの「変に尖った感じ」も悪くなかったんだけどね。

テレビアニメ『もやしもん』公式サイト
今期開始第14弾。ノイタミナの品質は維持。
原作既読。キャラデザが原作とずいぶん変わっていて不安だったけど、内容は無難なまでに原作準拠だったのでまあいいか。ま、もともとノイタミナ枠はオリジナルでない限りは、余計な改変&冒険はせずに無難すぎるくらい無難に作るから、不安が少ない代わりにホームランもないんだけど。先生の説明長台詞と菌の描写がちゃんとやってくれているから、それだけでも満足。

shion-oh.com
今期開始第15弾。将棋よりミステリー?
原作既読。原作序盤は忘れたけど、あんな変態ストーカーいたっけ?1話だけを見ると、将棋そのものを描くよりも殺人ミステリーに重点を置きたがっているように見える。実際、対局シーンは将棋の展開がわかるようには描いていない。原作はまだ続いているし、へんなミスリードするくらいなら将棋メインでやっても良いと思うけどな。・・・それとついでに言うと、絶対領域描写に力入れすぎだろ(苦笑)。

*1:これはあれだ、「鉄の塊が宙に浮くわけがない。きっとどこからか吊しているに違いない」というのと同じレベル。