レンタルマギカ〜ありし日の魔法使い

久々に読んで面白かったと思えた。どうにもこれまで流れがマンネリ気味だったと言うのもあるけど、過去ネタが一気に開示されたのが気持ちよかったのかもしれない。色々と新しい魔術体系も披露されたしね(他の魔術みたいにちゃんと紹介されることはあるんだろうか)。それ以上に痛快だったのは「君たち、ただの人間をなめすぎだろう」の一言。まあ、この手の超絶能力系の物語で「実は普通の人が思いもかけず強かった」というのは定番ではあるけど、こういうお約束のカタルシスはいつ見ても気分が良い(ようは見せ方なんだよな)。まあ、妖精眼もなしに同じ事を実現できている段階で、お兄ちゃん社長が親父を越えるのは恐ろしく大変であり、それまでは読者から「・・・なんかねえ」と思われるリスクもあるわけだけど。
今回読んでいて思ったことの一つは「ああ、やっぱ年配経験者が沢山出ると話がしまるねえ」ということ。*1ティーンエイジの娘さんほとんど出てこないし(苦笑)。キャラ萌えしたい人にとっては印象悪い一冊かもしれないなあ、これ(この辺りは好みなんだろうけどさ)。あとあと、社長が買っていたPCなんだけど・・・CPU200MHz、64MBということはおそらくPentiumMMX200MhzクラスのPC9821AP系。問題は、この当時にギガクラスのHDDは市販されていないはず。250M-HDDが軽く20万円を越えていたはずだし。それに増設に増設を重ねれたとはいえ、タワー型はありえないので増設容量は限界あるし、USB規格はあったとしてもせいぜい1.1でSCSI全盛・・・さらにOSはWindows98系だろうからギガクラスのHDD管理をOSがやれたかどうかは非常に厳しい。CD-ROMは12倍速クラスのは出ていたと思うけど・・・。ここはちょっとウソ入っているかも。

*1:以前に放映されていたアニメ「DARKER THAN BLACK」も同じ感じだったなあ。