ネット&アニメ規制と政治

ねじれ国会とか新聞は騒いでいるけど、国会って本当はこういう論戦を必死にする場所でしょうが。これこそが本来の姿であって、これまで数を頼りにお気楽運営してきた自民党&首相が、ちょっと思い通りにならなくなったからって民主党に文句をつけているのは茶番以外の何物でもないわけで(民主党が運営を妨害しているとか言うけど・・・過去の自民党の行為のしっぺ返しなだけじゃん)*1。幼稚園の喧嘩と同レベルのうえ、ついに涙目で小沢党首に恨み節だとか・・・。「正直者は政治家にはなれない。でっかな嘘を堂々とついて、最後に嘘を本当にするのが政治家」と言うのが自分の考えだけど、福田首相と小沢党首では役者が違いすぎる。そのうえただでさえ売国行為が目につく首相&首脳陣だというのに、こんなのが日本を動かしてるのかと真っ暗になる。
そして、自民党は「アニメ&ゲームの児ポ法対象については、被害者がいないので否決」となったみたいで。それそのものは良いんだけど、それ以外の外堀を埋める法案は順調にクリアされているわけで(単純所持の禁止、青少年のためのネット規制法など)、まったく喜ぶ気にはなれない。そもそもアニメ&ゲームの話にしたって、数ヶ月前に一度「否決」されたはずなのに、日本ユニセフが意味不明の声明を上げた直後に再検討決定・・・という酷い動きがあったわけで、これで安心なんかできるはずもなし。どうせ、また同じ物をなんども提出してくるよ。結局、こういうことを検討するような部局・委員会自体が解散しない限りは、無邪気に万歳できる状態にはならない。
この手の法案は「青少年」「児童保護」の観点とは言うけど、どれも恣意的運用が容易で、既存法でも十分に対処可能である物が大半。結局、老人や自称人権活動家、ゲームやアニメが理解できないPTAや教職関係等々が「キモイ」「理解できない」という理由だけで法律化させようとしているだけで、酷いにも程がある。対象を明確にすればもっと直接的な対処を考えることが出来るのに、自分たちの利権がちょっとでも食われそうだったり、すぐに反撃されそうな相手が関わってくるものは華麗にスルーだもんなあ・・・、ああやだやだ。

*1:別に民主党の主張が正しいと言うつもりもないけど。