とある魔術の禁書目録

劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」 公式サイト【アスキー・メディアワークス創立20周年記念作品】
今期開始第16弾。絵はすっきりしていて良いのだけれども。
原作未読。確かに絵は綺麗だしキャラも可愛いんだけど・・・なんで初っぱなからこんなに蘊蓄&説明台詞の嵐なのか。なんというか、言い方は悪いけど「独りよがりのディープなオタク知識と設定をずっと聞かされている」というか。せめてそれを半分に抑えて、「アニメ=絵」として説明することができればずっと良くなると思うんだけどなあ。というか、漫画原作ならともかく本作みたいな小説(=文章)が元ネタの場合、それと同じ方法論をアニメでやっても絶対的な表現技法の違いがあるのだから無意味ではないだろうか。文章や漫画なら「時間の主導権は読者にある」(=主観時間)のだから、ちょっとやそっと長台詞があったところで脳内調整一発で不自然なことはまったくないけど、アニメだと「時間の主導権は映像側にある」から(=客観時間)、長台詞シーンはあっという間に「冗長」になってしまう。その辺り、分かっているのだろうか。
あとレールガン関連の描写で「100円玉をマッハ3まで加速」うんぬんってのがあったけど、それを実現するためのバレル長は?供給電力は?という疑問がふつふつと。いや、ギャグとかSFとかなら別にそんな野暮なツッコミしないけど、色々作中で蘊蓄語っている割には、そう言うところが急にファンタジーになっているような部分があって、なんかバランス悪い。というか、原作もこんな感じなんだろうか。人気作とは聞いているけど。
あと見ていて感じたのは、魔術に書籍と来たらやっぱりクトゥルフ系は必須だよなあ・・・と(笑)。ただネクロノミコンは手あかが付きまくったから、他の本にシフトしているんかな。まあ、その割には「エイボンの書」は結構使われているけど。
にしてもOPがあからさまなIveサウンドだったのには笑った。最初の数小節で分かるよなあ(苦笑)。