とめはね!
とめはねっ! 4―鈴里高校書道部 (ヤングサンデーコミックス)
- 作者: 河合克敏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/11/28
- メディア: コミック
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ただちょっと気になったのは、清書や仮名にたいしてあまり良い印象はもっていないのかな、という意図が感じられること。キャラの対話の形で「そういうのもいいけど、やっぱ芸術性でしょ」という方向性を示しているのは、ちょっと違うんじゃないかな、と言う気がする。そもそも本作自体が「中国漢字」やら「篆書」から始まっているから、最初から「字」ではなく「”絵”としてのパフォーマンス性」としての書を強く打ち出しすぎている気がするんだよね。基本は軽く流して、とっとと技巧に走るってのは個人的にはいただけない(最初から刺激の強いことをやらせたいんだろうけど・・・土台がないままでは)。こういう考え方は古いのだろうけど、作中の説明だけでは「綺麗で読める字を書くこと」を軽く流す理由にはまったくなっていないのが、非常に不満だ。