かんなぎ

Blu-ray BOXTVアニメーション かんなぎ

かんなぎ 3 【完全生産限定版】 [DVD]

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今期終了第7弾。京アニ技術の拡大?
京アニ時代にその名を知られたヤマカンが独立して携わったアニメではあったけど、制作がA-1 Picturesになってもその品質は十分維持できることが分かって安心させてもらった作品・・・という言い方になるんだろうか、自分にとっては。まあA-1 Picturesがこれまで作ってきた作品群を見れば、もともとそれだけの力を持った会社であることは容易に知れるから、相性が良かっただけなのかも知れないけど。でも、「京アニの品質だけに頼る必要はまったくない」というのは、日本アニメの底上げを図る意味でも喜ばしい事と思う。
作品としては続編も作るのかな。一応これでも終了させることは出来るけど、ようやくナギ・つぐみ・ざんげちゃんらの三角関係がはっきりして面白くなってきたし。自分としては最終話の「産土神と人の生死」をベースにした物語をもう少し見てみたいし。
そして本作を見て改めて思ったけど、ヤマカンって『人間の”動き”をアニメーション的にデフォルメさせる技術』はやっぱり凄いと思う。ハルヒダンス以来、京アニ以外の様々な会社がキャラクターをリアルに踊らせることが多くなったけど、なかなか「これは!」というものは少ない。

  • 単純に技量不足で失敗していたるもの(絵/挙動タイミング)
  • 早送り再生のような処理をして擬似的に動画枚数を増やしてなめらかに見せようとしているもの(HDDレコーダーでの早見機能と同じ)
  • モーションキャプチャーのように実際に動いている人間の絵をそのままトレースしたもの(ロザパン2期OP等)

日本の週一アニメ品質において、正攻法で細かい動作をアニメ的に処理している例って案外少ないんだよな。そういう点で、ヤマカンは「アニメ」での「絵の見せ方」を十分に理解した上で動かしているんだと思う。だからこそ、キャラクターの動きにキレが出て、非常に印象に残る動きになっているんだろう。