XBOX360版「電脳戦機バーチャロン Ver5.66」とツインスティック
Xbox 360:電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム公式ウェブサイト
コラムにて、箱○版バーチャロンのツインスティックについて言及が。以下、コラムより抜粋。
これまでの試算によって、金額的にはかなりの高額になりそうなこと、納期については配信開始以後のタイミングになってしまうことが分かって参りました。
これが他の商材であれば、恐らくこの時点で「現実味が薄い」という理由によって商品化断念、という結論になる可能性が高いと思います。
まあおおよそ想定通りのコメント*1。DLC、かつ10年前のソフト、現在でも稼働しているゲームセンターはあるだろうけどそう数は多くない。そんな環境下で、TS欲しいと声高に叫ぶユーザーは「重度のバーチャロン病患者」か「セガマニア」のどちらかでしかないわけで。それが数万人もいるのか?・・・と言われればそんなはずもない。実際に勘定してみればおそらく千人いるかどうか・・・ではないかな*2。
そして困ったことに彼等はマニアであるからこそ、安い作り*3のスティックを要求するはずもなく、セガの瓦さん始めスタッフも理解している。当時のファンも10年経てば一定の資金力があるだろうけど*4、家族が出来ている方もまたいるわけで。となると、実際に購入行動に走る人はもっと少ない可能性が高い*5。さて、そんな条件で価格はいくらくらいになるだろう。
ジョイスティックと言えば、やはりHORI。価格は下は六千円台、上は「リアルアーケードシリーズ」でおよそ14,000円。HORIは生産工場を持っているので部品共有などでコストダウンも可能と考えると、この14,000円という数字もけっこう頑張っているものと想定できる。またHORIとは別に、無印箱時代の怪作『鉄騎』(カプコム)では巨大な専用コントロール(別名「鉄コン」)とソフトがセットで19,800円。これもカプコムという巨大企業と十分な企画と長い準備期間があってこその金額と言える。その他、オトメディウス用スティック(通称「オトメ棒」)がソフト込みで税込27,069円*6、月末発売のデススマイルズ対応スティックが単体で14,800円*7じゃあツインスティックはどうか。
セガはDC亡き今ハード系自前工場があるか怪しいところ。また箱○のスティックは一種の「認識装置」が組み込まれないとハードが認識しないという認証トラップがあるのでそのライセンス料も必要。企画も実際に走り出したのはつい最近だろう。なにより、ツインスティックという形状はあまりにも特殊すぎる。他の箱○用ゲームへの流用可能性も極めて低い(ネタ対応や裏対応は除く)。そして、企画時点で「通常なら商品化断念になる可能性が高い」というコメントすらある。今のセガの財政状況からして不良在庫は一点だって抱えたくないのも当たり前。「オトメ棒」の特殊仕様で、ソフト代差し引きで単体・約二万円という計算。となると、「完全予約受注&前金制」としても25,000円くらいは平気でするんじゃないだろうか。ネット上ではネタとして34,800円なんて数字が出てきているけど、この金額であったとしても正直驚かない。はてさて。