一度壊れたダムは完全崩壊するまで治せない

MIAUで論評が出たみたいだけど*118禁ゲームの規制がらみの動きはまだ留まるところを知らぬようで。不確定情報も多いけど、明確なのが一つ。今回の規制派はこんな程度で納得するつもりは微塵もないということ。彼らの中心にいる人々は

ありとあらゆる性的表現を、社会正義の名の下に撲滅したい。

だけなのだから。だから性犯罪率は関係がない。「キモイから犯罪&禁止」を実際に実行しようとしているのだから。これは、過激なクジラ保護活動家と同じ動き(=科学的実証には一切興味がなく、ただ己の価値観が世界最大の価値観として、感情のみですべてを推し量ろうとする人々)であり、それこそ『宗教』に近い物がある。彼等の宗教に入らなければ、「魔女狩り」に合うわけである。
だから、今回の「陵辱系エロゲ」規制の成功はスタートでしかない。ここで橋頭堡と実行手段を手に入れた彼等は、今後あらゆるメディアで微塵でも「性的表現」が商品の一部に入っていればアウトという主張を一気に展開してくる。少年誌レベルのお色気描写なんか、格好の目標だ。制服姿も論外。彷彿とさせる、連想できる表現なんてのはまさに「敵」。なんせ、「想像することすら許さない」のが彼等の主張だからだ。彼等のロードマップでは、エロゲ全廃のあとは一般ゲームと漫画&アニメがキッチリ入っているのが事実。おまけに、今回業界からの批判が少ないという事実も、今回のソフ倫の対応で見事に実証された。しかもその後の内ゲバや「俺は助かった」的発言が相次いでいる事を見ても、まったく外部が見えていないことも明白だ。こんなやりやすい敵はいない。ちょっと圧力をかければ「自己規制」の名の下に「勝手に」表現規制に賛成してくれるのだから。
対岸の火事と笑っている人は、背中に火がついていることに気がついていないか、今回の件にはまったく関心がないかのどちらかだろう。

*1:遅すぎる!