ゼーガペイン 忘却の女王

ゼーガペイン 忘却の女王 (朝日ノベルズ)

ゼーガペイン 忘却の女王 (朝日ノベルズ)

地味な名作ゼーガペイン。放映終了してからずいぶん経つのに、今頃外伝ノベライズというのはよく分からないけど、作品のファンとしては買わざるを得なかった。うん、こういう完全別視点でオリジナリティを出すという本の書き方はとても好きだ。テレビ本編のキャラも登場していたとは言えあくまでゲスト。基本的には同一世界の別の場所のお話になっている。アノ終わり方も、この先の展開を(ほんの少しだろうけど)期待できる面もあって嬉しかった。
ただ巻末の座談会はねえ…。せっかく良い終わり方だったのに、作家やらがしゃしゃり出てきて裏話を放談して雰囲気ぶちこわし。静かに図表や年表形式で裏設定を開陳してくれれば良かったのに。それに、ゼーガペインという作品を作ったスタッフのうち、中核に位置していた方がお二人も亡くなられている*1んだけど、とくにその方々への言及もなし。まあ、へんに湿っぽいのも妙ではあるけど、献辞等で話をしても悪くないと思うんだけどなあ。

*1:わたなべぢゅんいち、桶谷顕