児ポ法案、自公と民主で歩み寄り?

こちらは色々ヤバイ展開に。実際に成立にこぎ着けるのかは判らないけど(読売新聞は"飛ばし"たけど、他紙は"協議"まで)、自民案ベースで展開されるのであれば極めてまずい。
現在の論議(特に自公案)を見ると判るけど、すでに「被害児童をどう減らす、どう救済するか」の議論はほとんどのひとがやっていない。やっているのは「どうやって"犯罪者"と"犯罪者となるかもしれない人"を増やすのか」というひどい論議になっている。「児童を守るために、創作物規制」なんてのは手段の目的化にしてもひどすぎる。『アニメ・漫画・ゲームの規制の緩さが、児童向け犯罪の増加に貢献している』なんてデータは、未だ推進側からは一切出ていない(少ないというデータならある)。
戦前に発生したエログロナンセンス」から「治安維持法」につながる思想・信条規制あるいは統制とまったく同じ論議が発生していることを、マスコミは一切報じていない*1。これは大げさでも誇張でもなく、先日の審議会その場で、警察官僚が「それを大いに是認し、国民は粛々と従う義務がある」旨の発言をしているのだから。
もう、「ロリヲタ」「キモヲタ」とかいう議論は終わっていて、どうやって国民の思想を統制するのかという議論になってしまっている、その事実だけでも認識して欲しい。自分にまったくそのつもりがなくても、誰しもが簡単に犯罪者に仕立て上げられるシステムを作ろうとしているんだから。

*1:マスコミ側は懐柔済み、もしくはネット規制が条文にあるから推進支持ということなのだろう。