鉄子のDNA

鉄子のDNA (小学館101新書)

鉄子のDNA (小学館101新書)

冒頭を読んだときは、「鉄子という存在はどこから来たのか」というテーマに絞ってつづられているのかと思ったけど、実際は今に至る日本の鉄ヲタ史を簡単にまとめた内容と言った方が正解。そらまあ、確かに題名にあるように「女性鉄道ファンは、昔からいたんだよ」「ただ、男性鉄ヲタとは視点が違いすぎたから、互いに見えていないだけだよ」という内容でもあるけど、本文中では時折思い出したかのように描かれている程度なので、本当にそれが言いたかったのかは疑問。
とは言え、日本昭和史における鉄ヲタの作り方とその血統がどう受け継がれているのか、ということをざっくり俯瞰したいなら適切な本だと思う。