ダライアスバースト

ダライアスバースト

スクエニがタイトーを丸ごと食べて開発規模を一気に10分の一以下に削除、当時のトップが「STGなんて作らせない」と発言したと漏れ聞こえたこともあり、「ゲームメーカーとしてタイトーシューティングは終わったか…」と思ってから何年だろう。まさかダライアスが復活するとは思わなかった。開発GOに4年かかった*1というけど、スクエニの中の風が変わったのかな…（あるいは、FFとDQ以外で食えなくなったことに危惧を抱いたのか）。
で、アーケードモードを全エリアクリア。ミッション＆バーストは未着手段階での感想。

• フミカネキャラ

「タイトーも萌えかよ！」と嘆いた諸氏はご安心を。EDの一枚絵に出る程度（絵がないものもある）でゲーム中は一切出ない。逆にキャラ（フミカネ）目的なら素直にストウィチゲーを買うが吉。

• 「ダライアス」として

低予算＆携帯機の縛りのなか、かなり頑張ったと言える。ZONE数の不足は淋しいが致し方あるまい。一番上のルート（低難度）を進めば新BGMやキャラ絵が見られるEDなので、最近の子でSTGに興味がある人にはちょうどよい。細かい不満は勿論あるが*2、暗いものが多いED・演出・弾速・敵パターン等を見る限り確かにこれはダライアスだ。スクエニの過剰冗長演出に毒されなくて本当に良かった。

• ゲーム性

ステージ開始前のロードの長さはマイナスだが、ゲーム中は問題なし。ミスは自責と認識できるし、弾の速さはダライアスとしては正しい（画面が狭いから避けるのがチトきついけど）。過去作を知っていると難度の低さが気になる*3かもしれないが、その時はオプションで難度を上げればOK。昔の空気が戻ってくる。あるいは、バーストモードが「CAVE的に言えばブラックレーベル」なので、こちらを極めるのもあり。バルカンからレーザーにパワーアップしたときのガッカリ感も健在（苦笑）。あとネット上の一部に稀代の駄作「ブロークンサンダー（以下BT）」と同一視する向きもあるようだが、誤りである。多少の不満があるのは事実だが、BTのがっかり感には程遠い*4。

• 音楽

新曲が素晴らしい。PV見たときは綺麗だけどゲームにあうかなあと不安だったが今ではサントラが欲しいくらい。逆に下ルートを進めば、かつての曲調が待っている…金属質なアタック音は多少控えめだけど悪くないアレンジだ。

*1:wikipediaより。

*2:ボスの出現＆破壊演出が過去作より地味とか、別ルートで同一ボスが出てくるとか、ボス部位破壊が目立たないとか、ステージが短めとか。

*3:自損時のペナがヌルい、無限コンティニューなど。

*4:アニメで少し作画が崩れただけで「ヤシガニ」と騒ぐことと同じ。