日常

「日常」オフィシャルサイト

今期終了第4弾。うーむ、京アニの演出技法・実地演習場?
先に良かったことを言うと、いわゆる登場人物達の「友達話」「家族話」はほんわかしてけっこう好きだった…「笑顔の天才」とかさ、「なの&はかせの疑似家族」とかさ。

何より第二期OPの「脳天気なまでに思春期友情を歌い上げた」感じが大好きだった。友情物語の歌って妙に感動的だったりお涙ちょうだい的な物ばかりで、こういう曲調の物は結構ありそうでなかった歌だったし。
でまあ…じゃあ「日常」という作品はどうだったのか…というと実はほとんど印象に残っていない。豪華な声優の大いなる無駄遣い、各種演出技法と声優の熱演の面白さという点では確かにとっても面白かったし、一人で見るよりニコ動のコメントを見ながらワイワイ楽しむ方がずっと面白かった。が、「日常」という作品としてみると驚くほど感想がない。だから、「京アニの最新演出のための実地試験場?」という感想が出てくるのだ。つまり、刹那的な面白さが本作のキモでもある…ゆえにBD/DVDを買おうという気は全く発生しない。だって、一人であとからみてもつまらないんだもの。少し酒が入った状態でオタ仲間とげらげら笑いながら見るのがこれ本来の見方だもの。
ニコニコ動画の放送も途中で「三日間のみ公開」「アーカイブもなくす」「BD宣伝を間に挟む」という形式に変更したのも、角川側がBD/DVDの売上への影響を深刻に考えて対策した結果に違いないと思う…うまくいったとは思えないけど。
そういうことをつらつら考えると、「日常のアニメーション」という点では色々示唆やら課題が浮き彫りになった作品ではあったと思う。